賃貸物件で「ペット不可」の場合、必ず契約書類にその旨が記載されています。どんなペットであっても無断で飼うことはできません。
ただ、オーナーさんが個人であったり、物件のタイプにより許可されることもあるようです。その場合は、他の住人とのトラブルを避けるために、口頭承諾でなく、必ず契約書類等に許可されている旨を記載してもらいましょう。
1.物件基本情報
ペットの種類 | インコ1羽と雀1羽 |
家賃 | 2DK・\80,000 |
物件の築年数 | 築15年 |
居住期間 | 2011年10月~2013年9月(1年11か月) |
管理会社 | 零細企業 |
2.ペット不可物件にインコを迎えた経緯
勤務先が変わり、実家から通勤することが負担になったため、飼っていたインコを連れて、勤務先近くの賃貸物件へ転居することとなりました。実家でも世話は自分がしていたため、やむなくといったところです。
本来「ペット」というと「犬」または「猫」が主流なので、「インコ程度なら言わなくても大丈夫かもしれません」と不動産屋に言われましたが、できるだけトラブルは避けたかったので、「ペット可」の物件で探してもらうことにしました。
しかし、気に入る物件がなかったことから、不動産屋さんの配慮でペット不可物件ではあるものの、オーナーさんに直接掛け合っていただき、鳥であれば良いと言われた物件をみつけることができました。鳥でさえこの状態ですから犬、猫を飼われてる方は、本当に大変だと思います。
住みはじめて1年程経過したある日、仕事から帰ると巣立ちに失敗した雀の雛が扉の前に落ちて横たわっていたので、急いで保護しました。本来雀は野鳥なので鳥獣法により飼ってはいけないと決められてますが、目の前の命を見過ごすことは愛鳥家としてできません。
鳥の扱いは慣れていたため、インコのエサではありますが、すり潰してお湯でふやかし、何日も強制給仕を繰り返しました。その甲斐あって、羽に艶のある立派な手乗り雀となり、ついに二羽の鳥と同居することになりました。
3.ペット不可でインコを飼った退去時の部屋の状況
鳥たちは手乗りなので、人から離れることがありませんでしたが、室内を汚さないよう配慮し、放し飼いはしませんでした。そのため、退去時の部屋は、経年劣化による自然の汚れだけでした。
入居に急いでいたため、クロスが前の人のままで薄汚れていたこともあり、目立たなかったのかもしれません。また、鳥の匂いは犬や猫ほど強くないので、少し換気をしたり、消臭効果のあるものを置けば消えてしまうようです。
4.ペット不可でインコを飼った実際の退去費用
退去にかかった費用は、クリーニング代として敷金の半額05か月分の4万円を支払った程度です。
5.「ペット」の記載を「犬、猫」に変更
本来ペット不可の物件にペットを連れて入居することはありえない話ですが、契約書類にある「ペット」の記載を「犬、猫」に変更していただけたことで、鳥が可能となりました。
もし、犬猫以外のペットを連れて入居を考えている方は、無断に入居せず、このような対応をお願いしてみてください。飼い主の態度は重要です。
こっそりペットを飼われる方の気持ちはわからないではないですが、賃貸の場合、建物の仕様が分譲に比べて劣るので、音や匂い等いろんな意味で問題が生じます。
何かあってからでは遅いですし、ペットの立場になってみても、自由を奪われることになります。ペットも人間も気持ちよく生活できることが一番です。